最高裁判所第一小法廷 平成12年(行ツ)27号 判決 2000年3月23日
上告人兼申立人
長尾泉
右訴訟代理人弁護士
矢野博邦
加藤修
被上告人兼相手方
熊本東税務署長 内田健
右当事者間の福岡高等裁判所平成一一年(行コ)第五号所得税更正処分等取消請求事件について、同裁判所が平成一一年一〇月二二日に言い渡した判決に対し、上告人兼申立人から上告及び上告受理の申立てがあった。よって、当裁判所は次のとおり決定する。
主文
本件上告を却下する。
本件を上告審として受理しない。
上告費用及び申立費用は上告人兼申立人の負担とする。
事実
一 上告について
民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは、民訴法三一二条一項又は二項所定の場合に限られるところ、本件上告理由は右各項に規定する事由を主張するものではなく、本件上告は、不適法であってその不備を補正することができないから、却下を免れない。
二 上告受理申立てについて
本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法三一八条一項の事件に当たらない。よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 大出峻郎 裁判官 遠藤光男 裁判官 井嶋一友 裁判官 藤井正雄)